準大手臨床検査会社の場合
テーマ
実質破綻状態の企業において、企業再生コンサルティング及びその後企業再生請負人の派遣(代表取締役として企業再生を実行)
ウィルソリューションズ支援形態
再生計画の狙いと位置づけの説明
- 企業再生の第一歩として金融機関に返済猶予など依頼するために説明を行う企業再生計画(通常3年~5年程度の中期の再生計画)の目的を説明した事例。
- この事例では、財務/ビジネスのデューデリジェンス及び第一回バンクミーティング(リスケ交渉開始)まで、外部コンサルタントとして支援。
- その後ウィルソリューションズ代表徳田自身が当該企業の代表取締役社長として経営再建を実施。
結果(成果)
V字回復(1年で15億円の利益増加)⇒PLの抜本的改善に成功
最終的に2年間で企業再生支援機構の支援を得て、約76億円の債権放棄及びスポンサーよりの支援40億円を含む事業再生を達成。⇒BSの抜本的改善に成功
支援概要
放漫経営から財務体質を悪化させ、事業再投資を抑えたため、企業収益力が低下。大幅な債務超過状態に陥った企業のケース。
一ヶ月という短期間にて、財務および事業収益性の調査を実施し、金融機関および各関係者へ説明。且つ事業計画(返済計画)を策定し、リスケ交渉(借入金返済の巻きなおし)を開始(成功)。
その間にも各種施策を実行し、各種コスト削減策を実行することで企業収益力を急速に改善させた。具体的には、半年程度で月間1億円以上の利益増加体質の軌道に乗せ、年間ベースで15億円の利益増加に成功。
事業収益の改善をもとに事業存続・安定化のため、当該企業の持つ事業特性を活かした事業提携先を選定し、事業提携を締結。事業提携による効果を算定し、包括的な事業統合案を含めたな事業計画を策定。
最終的に債権放棄要請を円滑に進めるため、企業再生支援機構の支援を要請し、約76億円の債権放棄及びスポンサーよりの支援40億円を含む事業再生を達成した。
企業再生前後財務状況との変化(効果)
企業再生前
Before
- 売上高 :80億円
- 償却前経常利益 :▲2億円
- 銀行借入総額 :130億円(取引銀行13行)
- グループ従業員数 :1100名
- 関連会社については、ゴルフ場、日本酒製造、ワイン製造、医療法人等グループ企業数12社
企業再生後
After
- 売上高 :80億円
- 償却前経常利益 :13億円
- 銀行借入総額 :23億円
- グループ従業員数 :900名
- 関連会社については、遊休資産やゴルフ場、日本酒製造、医療法人等ノンコア事業会社については売却
※以下は実際企業再生に要した時間を記載。実際には以下記載以外の多種多様な施策を実行しているが、主に金融機関との交渉及び財務にインパクトを与える項目のみ記載